展示館内部



大小約1000点常設展示
 作品展示館には小崎彩秋の作品と、樽前窯陶芸教室の助手を勤める妻文

代の作品が展示されています。その特徴は、第一に象嵌、練り上げの大壺

が多いことです。昨今は新しい練上「切抜練込」と言う技法が多くなっていま

す。各種公募展には大壺で出品してきました。第二は彩秋のオリジナル技法

である縮織焼の作品が多いこと、第三にははすかっぷ焼をはじめ苫小牧地

方周辺素材を使った作品が多いことです。周辺素材として主なものは、苫小

牧地方の植物の灰(はすかっぷ灰、いちい灰、りんご灰、ゴルフ場の芝灰、

桜灰、牧草灰、よし灰、藁灰、籾灰、等等)岩石の灰(樽前山の火山灰、有珠

山の火山灰、長万部の緑色凝灰岩、白老カオリン、オロフレ珪石、当等)産

業副産物(新日鉄ミネカル、苫東発電所石炭灰フライアッシュ)その他太平洋

砂浜の砂鉄等です。これらは粘土に加えたり、釉薬原料として使っています。
 
残念ながら苫小牧地方で見つかった粘土は、火山灰を多く含んでいるため

耐火度が弱く、大作には使えません。したがって使用している粘土のほとん

どは本州産ですが、焼締め用には地元産の赤土も水簸して加え使用するこ

ともあります。
 



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