はすかっぷ焼作品 練上縮織焼作品 ホームページ・ビルダー17
はすかっぷ焼 . 練上縮織焼 霙焼 切抜練込 |
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はすかっぷ焼は・・・・・・・ 苫小牧の木の花に指定されているハスカップという植物があります。ハイ カズラ科で初夏にアントシアニンをたっぷり含んだ赤紫色の滋養豊富な、実 をつけます。苫小牧市では菓子や他の食品類に使用され、土産品として高 い評価をされています。このハスカップは毎年小秋に剪定され、大量の枝が 捨てられます。この枝を燃やした灰を原料に加え金属と長石などを調合して 作り上げた赤紫を呈する釉薬が出来上がりました。実験を何度も繰り返し、 発色が安定するようになるまで5 6年かかりました。NHKで全道放送、全国 放送で紹介され、市の要人が外国訪問時に土産品に用達されています。 縮織焼は・・・・・・ 縮織焼は、北国の風雪に耐えて生きのびた老木の苔生す樹皮に魅力を感 じ、樹皮焼の研究をして一定の表現に達した時に、樹皮を細かく浅く表現して みると、縮織的な縦縞が表現されました。表面処理の道具の開発が、樹皮焼 から縮織焼へとつながったのです。焼き物と思えないような柔らかさを感じる 不規則な縦縞がが作品の表面を覆います。この縦縞は湯呑などに施すと、滑 らないばかりか、熱伝導を鈍くするため熱湯を入れても、ちかっと来る厚さはな く、使い心地の良いものです。高温で焼き絞めているので汚れ目も尽きません. 霙焼は・・・・・ 霙焼は、北海道道民の雪を愛しながら春を待つ、複雑な気持 ちを表現したものです。北国の雪は粉雪やアスピリンスノウとい うさらさらしたものが多いのですが、気温の高い日は水分の多い 霙雪も降ります。霙雪が降ると「もうすぐ春」と厳しい寒さを乗り越 えた北国の人々はほっとした気持ちになります。水分の多い重たい 雪なので、温かい地方では積雪の重みで建築物が害を受けるなど 厄介な雪でもありますが、北国の私達には風情のある雪なので す。自作の道具で特殊な施釉をすることにより、オリジナルの霙焼 が完成しました。白釉だけでなく、多色の霙焼を研究しています。 切抜練込は・・・・・ 切抜練込は、練上技法のひとつです。壺の中を覗いた人は「へーど うやって壺の中にも絵を描くのですか。」「いいえ絵を描くのではありま せん。外側の絵が内側まで通っているのです。」「ええーどういうこと。」 必ずこんな会話になるのがこの作品です。 作品がまだ柔らかいうちに、透かし彫りのように図案を切り抜き、色 の違う土を練り込んで行きます。内側と外側両面から叩き絞めながら 乾燥させ両面を削って仕上げます。制作工程はそんなところですが、 文では表現できないようなノウハウがあります。現在は、粘土の板(た たら)に切抜練込をし石膏型(自作)で作品に仕上げることが多いで す。難度の高い技法で、制作時間も長く、根気のいる仕事であります。
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